皮膜特性

超硬質皮膜で硬度がHV500と硬い為耐摩耗性にすぐれてます。又、皮膜が10μ、20μ、30μと生成されても、機械加工時の面粗度が荒れにくいので、摺動面の摩擦係数が小さくトライポロジー性の向上を図ることができます。又、耐食性も硫酸皮膜に比べ数段上のレベルを持つために、色々な用途に使用できます。 蓚酸による酸化皮膜の発色した色は耐候性にも優れている為、外部の部品の装飾にも使用できます。 有機酸皮膜なので食品関係の機械部品に安心して使用することが出来ます。

硬さ試験
1.硬さ試験
JIS Z 2244
ビッカース硬さ試験 −試験方法に準ずる
試料
ビッカース硬さ
硫酸硬質アルマイト
蓚酸アルマイト

443HV0.05
508HV0.05

耐摩耗性試験
1.試験方法

JIS H 8682−2
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐磨耗性試験方法 −第2部:噴射磨耗試験 に準ずる

 供給空気圧力 15.0kPa

2.試験結果
試料
皮膜削除までに要した時間
硫酸硬質アルマイト
蓚酸アルマイト
STP(テフロン潤滑)
35秒
90秒
45秒
硬さ試験成績書
硬さ試験成績書
 
耐磨耗性試験成績書
耐磨耗性試験成績書
アルマイト皮膜生成による面粗度
A.加工時面粗度
B.硫酸硬質アルマイト
20μ処理後
C.加工時面粗度
D.蓚酸アルマイト
20μ処理後
MITUTOYO SURFTEST 301
DATE
NAME
MITUTOYO SURFTEST 301
DATE
NAME
MITUTOYO SURFTEST 301
DATE
NAME
MITUTOYO SURFTEST 301
DATE
NAME
FILTER
CUTOFF
Ra
Ry(DIN)
RZ(DIN)
Pc* (.25)
VER
HOR
2CR
0.8mm ×3
0.84 μm
6.3 μm
5.6 μm
204 /cm
5 μm
0.8 mm
FILTER
CUTOFF
Ra
Ry(DIN)
RZ(DIN)
Pc* (.25)
VER
HOR
2CR
0.8mm ×3
1.24 μm
8.2 μm
7.1 μm
308 /cm
5 μm
0.8 mm
FILTER
CUTOFF
Ra
Ry(DIN)
RZ(DIN)
Pc* (.25)
VER
HOR
2CR
0.8mm ×3
0.95 μm
7.4 μm
6.7 μm
242 /cm
5 μm
0.8 mm
FILTER
CUTOFF
Ra
Ry(DIN)
RZ(DIN)
Pc* (.25)
VER
HOR
2CR
0.8mm ×3
0.95 μm
5.8 μm
5.7 μm
258 /cm
5 μm
0.8 mm
*AとCは処理前の面粗度
*BはAを硫酸による硬質アルマイト20μm
 皮膜生成した面粗度 硬度HV400
*DはCを蓚酸による超硬質アルマイト20μm
 皮膜生成した面粗度 硬度HV500
染色性

蓚酸皮膜は発色し易く、又、超硬質皮膜である為染色が困難であるとされてきました。有機染料にて染色をする為には最低10μm以上の膜厚が必要です。10μm以下であると染色度が薄く染色時間がかかり過ぎ生産性が低下します。蓚酸皮膜の厚さにより有機染料にて染色をすると、蓚酸による皮膜の発色と混ざり融合色(中間色)となる為、染料の原色のうすい、濃いではない融合色がえられ、今までにない色彩がえられます。その為染料と膜厚を決め、染色時間にて色見本を作成する必要があります。又、皮膜が30μm以上の厚さでは、融合しにくい染料もあります。このように超硬質(HV500)で発色する皮膜にも染色できる為、装飾品及び機能特性を必要とする部品にも染色が出来ます。

蓚酸アルマイト皮膜染色
蓚酸アルマイト皮膜染色
 

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